2024.1.4

年頭所感

2024年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。  
 
この度の令和6年能登半島地震により被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。被災地域皆さまの安全と、一日も早い被災地の復興をお祈りいたします。
 
2023年を振り返りますと、何か「カチリ」と大きく流れが変わる音がしたような、まさにターニングポイントとなる年であったと捉えています。         
世界経済、株式市場においても大きな変動の年でした。米国の金融引き締め政策や長引く米中間の貿易緊張、記録的な円安や物価・エネルギー価格の上昇に加えて、地政学的なリスク、深刻化する労働力不足といった厳しい課題が重なり、国際的な投資動向にも変化をもたらしました。                    
結果としてサプライチェーンの不安定化と原材料価格の上昇を招き、国内経済は徐々に回復傾向にあるものの、このような環境下で大きな分岐点に直面し、今年も先行きが不確かな状況が続くということを一定受け入れる必要があります。
各企業はこれらの変動に対応するため、より強い基盤形成と柔軟性を持ったビジネスモデルへの転換が求められるようになりました。         
 
アパレルを含む、衣服・ライフススタイル市場全体では、顧客の行動と製品に対する期待の変化が顕著で、より自分にとって意味合い(価値と感じる)があり、コストパフォーマンス(プレミアム性や2次流通を意識する等)の高い持続可能性のある製品を求めるようになりました。                    
一方企業は、大きく変わろうとする市場や顧客の変化に対して、自社の課題に向き合い、独自の戦略を追求する比較的内向きな状態も見受けられる中、実店舗とオンラインの統合もより一層重要になりました。多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)を本格稼働させる意思決定を行い、単に売るだけではなく、自社のDX改革を行うと同時に、変化する顧客体験の向上に努めるという、非常に難易度の高い1年だったと思われます。
 
2024年、私たちはこれらの変化に対応すべく、より柔軟性を高めてオペレーションの効率化を含めたサービスの洗練や、最も必要とされるコアプロダクトの開発強化およびユーザーが必要とする機能の拡張、そしてパートナー企業との共創により、大きく成長するために事業基盤を強固なものにし成長を目指します。                    
               
また、衣服産業は温室効果ガス(GHG)の排出量が国際航空業界と海運業界を合算した排出量より多く(1位は石油)、地球環境に与える影響を軽減する必要性が高まっています。弊社では経営指標と合わせてscope3を主として、製品開発とサプライチェーンの各段階での環境負荷を数値化・可視化できる事業開発を行っており、併せて解決ソリューションの提供や、資源の有効活用とサプライチェーンのリファイン等循環を促進することで、持続可能な経営支援を追求します。また、市場の変化に柔軟に対応する効率的な運営に向け、ジェネレーティブAIの技術を業務改善だけでなく、プロダクト開発や顧客体験の向上、業務支援においても積極的に活用します。
 
組織としては、支援型経営が良しとされる中において、難易度の高い市場の状況を鑑みて、改めて経営マネジメントの強度を高める必要があると認識し、業務、戦略の改善を行い、より効果的かつ効率的な運営体制を構築します。    
またメンバーコミュニケーションにおいても、改めて組織内で「信頼関係」の構築を図り、スペシャリストの深い知識とジェネラリストの幅広い視野を統合したクロスオーバー人材の育成に注力し、組織全体の柔軟性と創造性を高めていきたいと思います。事業は階段式で成長することを目指し、着実に実績を積みながらネクストステップへと進むことで、個々の稼ぐ力とコミット力の向上により、組織全体として実効性を高めつつ、変化に対応する力を養い持続的な成長を実現します。
 
2024年も皆様のご健勝と益々のご発展を心よりお祈りいたしますと共に、引き続きのご指導とご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。
 
シタテル株式会社
代表取締役 CEO 河野秀和
 
 

本件に関するお問い合わせ先

シタテル株式会社 広報担当 秋田
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