PRESS RELEASE

2022.4.27

「sitateru CLOUD」がFashion Metadata Bankと連携〜3D技術により、企業のデジタル化を支援〜

シタテル株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役:河野秀和、以下シタテル)が提供する、衣服・ライフスタイル産業が抱える社会課題を解決するクラウドサービス「sitateru CLOUD」と株式会社FMB(本社:東京都渋谷区、代表取締役:市川雄司、以下FMB)が連携し、衣服・ライフスタイル製品を生産する企業のデジタル化を支援いたします。


■FMBと連携の背景


昨今、衣服・ライフスタイル産業はコロナをはじめとして、目まぐるしく変化する世界情勢により、大きな打撃を受ける一方で、業界における課題が浮き彫りとなり、それに対する変革が求められています。例えば、サプライチェーンが分断されていることにより、大量生産・大量廃棄が常態化していること、さらには二酸化炭素の排出量は全世界の排出量の10%を占めるなど環境負荷の高い産業構造になっていることなどが挙げられます。


これは、産業内の課題の一部に過ぎませんが、これらの課題を解決するために、シタテルではサプライチェーンを変革させる「sitateru CLOUD」を提供しています。そして今回、変革をさらに推進するために、商品を量産段階まで生産せずに販売を可能にする技術を持つFMBと提携いたしました。


衣服・ライフスタイル産業において、大量生産・大量廃棄が発生する要因のひとつに、消費者のニーズを推測しながら半年先の商品を生産するうえに、売上を最大化させるため、大量生産をして、原価を少しでも下げるという業界特有の商習慣かつ、課題があります。この課題を解決するためには、そもそも消費される分だけ生産するという、生産量の精度を高める必要があります。


■FMBができること


FMBはファッションの3次元空間でのコンピューターグラフィックス(以下、3DCG)技術に強みを持っているので、半年先に販売する新商品の3DCGを制作し、消費者に提案します。それによって消費者のニーズを探り、生産、流通の量を最適化することが可能になります。また、生産量の最適化だけでなく、FMBの3DCGは精度が高いため、消費者が本物と同等の質感をイメージすることが可能です。バーチャル空間で自分自身のアバターにバーチャル試着を行うことができるため、消費者も自宅にいながらリアリティのある購買活動を行うことができます。


最近では3DCGの活用を進める企業も増えてきていますが、3DCGの制作はパターンやリアル素材から複数のソフトを連携させて精緻なものを作り出す必要があり、高い技術力が必要です。FMBでは、専門学校との連携や、カリキュラムの提供により、技術力の高い人材を育成し、3DCGの活用が促進される環境づくりにも取り組んでいます。


■FMBとの連携で実現すること


今回FMBと連携することにより、「sitateru CLOUD」を利用しているクライアントがFMBの技術を活用することが可能になります。企画やサンプル制作の段階で、3DCGを活用することにより、見本反のロス、サンプルなどの輸送削減することで、業務の効率化だけではなく、サステナブルな産業への取り組みも合わせて行うことができます。


今後もシタテルでは、「sitateru CLOUD」を通してサプライチェーンを革新することで、「衣服づくり」のオープン化を目指してまいります。また、在庫を破棄しないサステナブルな仕組みを通じ、新たな衣服・ライフスタイル産業の未来を築いてまいります。
 
 

本件に関するお問い合わせ先

シタテル株式会社 広報担当 秋田
メール press@sitateru.com