PRESS RELEASE

2022.3.31

「sitateru CLOUD」が衣服・ライフスタイル産業の中小企業に向けて新しい流通経路を開拓し、ファクトリーブランドを支援 〜裁断くずから生まれたサステナ生地を使ったアパレルを展開〜

シタテル株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役:河野秀和、以下シタテル)は、衣服・ライフスタイル産業が抱える社会課題を解決するクラウドサービス「sitateru CLOUD」を通し、国内の衣服・ライフスタイル製品工場の新しい流通経路を創り、ファクトリーブランドの立ち上げを支援いたします。第1弾として、大分県に工場を構える縫製会社の竹田被服(本社:大分県竹田市、代表取締役社長:大塚龍彦)のファクトリーブランド立ち上げ、サステナブル素材を使用した、ライフスタイル製品の製造から販売、配送までを「sitateru CLOUD」が支援いたしました。
◆竹田被服ファクトリーブランドサイト

■国内の衣服・ライフスタイル製品工場がファクトリーブランドを立ち上げる背景


コロナの影響や、SDGsの意識の高まりから、衣服・ライフスタイル産業も従来の大量生産・大量廃棄の常識が変化してきており、業界の各サプライヤーやメーカー、商社など、各社生き残りをかけてスピードを持った戦略の変更を余儀なくされています。
その中でも、縫製工場はメーカーからの注文を受けて縫製を行う、という、自社ではコントロールが効かない状況から脱却するために、自分たちで価値を生み出し、収益源を得ることが必要不可欠でした。そこで、各工場の強みを生かしたファクトリーブランド設立の動きが徐々に活発になっています。


■ファクトリーブランドの概要


今回、ファクトリーブランドを立ち上げた竹田被服は、50年以上衣服の製造をしている縫製工場で、高い技術力により、様々な商品を縫製してきました。そしてこれまでは、生地の仕入れや商品の販売は他の業者が行うことにより、商品に仲介コストが上乗せされていました。


しかし今後は、生地の購入から販売まで全て「sitateru CLOUD」上でワンストップで行うことが可能なため、これまで培った経験とノウハウにより、縫製工場ならではの高品質な商品を低価格で販売することが可能になります。


そしてこの度、竹田被服はファクトリーブランド製品の第1弾として、「草刈りパンツ」を販売いたします。このパンツは草刈りはもちろんですが、暮らしのなかのあらゆる作業の際に使える、丈夫ながら着心地の良い素材でつくられています。また、作業のときだけではなく普段着としても着用できるデザインをコンセプトに開発されており、機能性とデザインを兼ね備えた商品です。

また、生地には繊維素材メーカーの倉敷紡績株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役 取締役社長:藤田晴哉、以下クラボウ)のアップサイクル技術「L∞PLUS(ループラス)」から生まれた生地を使用しています。この生地は、デニム生産の裁断時に発生し、大量に焼却処分されていた裁断片や裁断くずなどを再び糸にし、染色・製織・加工をすることで生まれたサステナブル生地です。

これまで衣服・ライフスタイル業界では、このようなサステナブル素材が開発されても、生地工場からまとまった量の購入が必須となり、小ロットで制作する中小企業は、生産の最低条件に満たないことが多くありました。そのため、サステナブル素材での商品の生産や販売が進まず、普及の遅れが課題となっていました。


そこでシタテルは、業界が抱えるこのような課題を解決するため、「sitateru CLOUD 」内に「生地・附属デジタル管理購入機能」を開発し、中小企業が制作をする際にサステナブル素材を使用することが可能になりました。


今回、竹田被服はこの「sitateru CLOUD 」の「生地・附属デジタル管理購入機能」でサステナブル素材を購入して生産するだけではなく、「受注販売機能」も利用するため、在庫を持つことなく、「sitateru CLOUD 」上で生産から販売、配送までをワンストップで行うことができます。今回のように新たな取り組みとしてファクトリーブランドを始める企業であっても、商品の在庫リスクを抱えることなく、生産から販売、配送におけるリソースの負荷を大幅に削減することが可能です。


今後もシタテルでは、「sitateru CLOUD」を通してサプライチェーンを革新することで、「衣服づくり」のオープン化を目指してまいります。また、在庫を破棄しないサステナブルな仕組みを通じ、新たな衣服・ライフスタイル産業の未来を築いてまいります。

◆竹田被服ファクトリーブランドサイト
 
 

本件に関するお問い合わせ先

シタテル株式会社 広報担当 秋田
メール press@sitateru.com