2021.10.6

デザイナーズブランドを手掛ける株式会社APLUI(アプリュイ)、アパレル業務の生産ワークフローを改善する「sitateru CLOUD 生産支援」を導入

~アパレルの生産業務を効率化、新規工場との取引開始もスムーズに~
 
衣服・ライフスタイル産業が抱える社会的課題をクラウドサービス「sitateru CLOUD」で解決するシタテル株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役:河野秀和、以下シタテル)は、デザイナーズブランドのJUN OKAMOTOやPANORMO(パノルモ)を手掛ける株式会社APLUI(アプリュイ)(本社:熊本県熊本市、代表:岡本順、以下APLUI)において、アパレル業務の生産ワークフローを改善する「sitateru CLOUD 生産支援」を導入したことをお知らせいたします。

APLUIの代表兼デザイナーである岡本順氏は、「Alexandre Matthieu(アレキサンドル マチュー)」のアシスタントを経て、2005年より自身のブランド『JUN OKAMOTO』をパリでスタート。その後拠点を日本に移し、熊本に店舗とアトリエ、2014年には東京の代官山にも店舗をオープンしました。「詩的な情景を背景にした物語に登場する主人公の服」をブランドコンセプトとし、アパレルデザインと響き合う「物語」を自ら執筆。コレクションの発表時に発信しながら、ヨーロッパの香りがする独自の世界観を展開しています。
 
これまでは、生産管理システムや業務ワークフローシステムの導入など、アパレルの生産業務において新しいやり方を取り入れる意向はそれほど高くはありませんでしたが、昨年より続くコロナ禍の影響もあり、ここ1~2年でアパレルにおけるビジネス環境も大きく様変わりしていることを実感。生産業務の効率化は大きな課題として顕在化してきました。また、APLUIが手掛けるブランドは、凝った緻密なデザインを精度高く具現化してくれる工場、つまり自分たちに合う「よい工場」をみつけることも課題となっています。
 
このような背景があり、今回アパレル業務の生産ワークフローを改善する「sitateru CLOUD 生産支援」を導入することとなりました。これまでアナログなやり方で進めていた業務を「サプライヤーコミュニケーション機能」や「展示会機能」を活用し、生産ワークフローをデジタル化することにより業務を効率化。さらに「サプライヤーコネクト機能」を活用し、シタテルが保有するサプライヤーネットワークから自社にあった工場と新規の取引を開始しています。
 
 

「sitateru CLOUD 生産支援」の導入で変わるアパレルの生産現場


現在APLUIでは、生産管理業務全体の80%を「sitateru CLOUD 生産支援」で行っています。工場と連絡を取りながら形にしていく「ものづくり」という点では同じですが、「sitateru CLOUD 生産支援」の導入により細部の利便性が蓄積され、結果として全体の業務の生産性が上がるという成果が出ています。
 

データ検索のスピードアップ

「工場」や「シーズン」、「品番」や「品名」、「カテゴリー」など、さまざまな項目でクラウド上で業務管理が可能。ペーパレスになりデータ検索が素早くできるだけではなく、メールのように情報が埋もれることもなく利便性が向上。業務の効率化が図れています。
 

データの一元化によりミスの起きにくい環境へ

これまで品番ごとに紙で管理していた情報が、データとして一元化されました。サーバー上に最新の仕様書が作成され、その仕様書を工場とリアルタイムで相互に確認できるようになったため、ミスが起きにくい環境が実現。日常的に行ってきた作業の目に見えない労力や時間も減り、大幅な業務の効率化につながります。
 

展示会機能のフル活用も

オンライン上で新作の発表を行うと同時にオーダーを受けることができるので、オーダーの集計・制作・配送までを一貫してシステムで管理可能に。コロナ禍の状況も受け、展示会場に直接来られないお客様などが利用できるだけではなく、展示会場にお越しいただいたお客様が後日クラウド上でオーダーしていただくことで一括集計ができ、そのまま工場への発注も可能なため、FAXや電話で入った注文を手作業で集計していた手間も省け、利便性の高さを感じています。

「sitateru CLOUD 生産支援」導入により、生産拠点である熊本の業務効率化が図れただけではなく、東京から生産状況をリアルタイムで管理・確認できるようになりました。また、新規の取引工場とも「sitateru CLOUD 生産支援」で取引開始が可能となり同じシステムを通してものづくりができるため、より生産現場に近い立ち位置で意思伝達ができ、ニュアンスも含めた要望が直接生産現場に伝わり、生産精度も向上するところがメリットです。東京でデザインを行い熊本で生産するという体制の中、少数精鋭で運営するブランドにとっては、それぞれの拠点で生産性を上げ、お客様に喜ばれる洋服を作っていくことが実現できる、新たな一歩となりました。
 
今後もシタテルでは、デザイナーズブランドなどをはじめとした数多くのアパレル事業者に対し「sitateru CLOUD 生産支援」の導入を推進し、アパレル業務の効率化による生産性の向上やコスト削減、不足工場の拡充など、あらゆる面からアパレル業務のDXを推進、産業全体の構造改革を実現してまいります。
 

▼事例インタビュー詳細はこちら:

「デザイナーズブランドにとってワークフローのデジタル化は、 目指すブランドを実現するための近道」
https://sitateru.com/case/aplui/
 
以上
 

【シタテル株式会社について】

クラウドサービス「sitateru CLOUD」を中心に、衣服・ライフスタイル製品生産のプラットフォーム事業を提供。生活者のライフスタイルの急速な変化に伴う課題や環境問題に対し、衣服を中心に「ひと・しくみ・テクノロジー」により形成された新しいプラットフォームを構築している。衣服・ライフスタイル産業のサプライチェーンに関わる全ての人々が、場所に依存することなく、円滑にコミュニケーションを取り、スムーズに事業を行える環境を提供し、プラットフォームを通じてこれまで極めて閉鎖的だった業界をオープンにすることを掲げる。また、長きに渡りアパレル産業の課題とされている環境問題についても、受注生産販売型の仕組みを通じ、事業者全般を支援する。その基盤となるシタテルのサプライチェーンネットワークには、現在国内を中心とした約1,500社の縫製工場・生地メーカー等と連携、約22,000社のブランドや企業が登録している。(2021年9月時点)
 
 

本件に関するお問い合わせ先

シタテル株式会社 広報担当 原・鈴木
メール press@sitateru.com