PRESS RELEASE

2024.3.29

【調査リリース】インバウンドの影響で 約2割のファッションブランドが売上の増加を実感〜円安の影響を受けてブランドの海外展開も加速〜

衣服・ライフスタイル製品のデジタル生産プラットフォームを提供するシタテル株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役:河野 秀和)は、ファッションブランドの経営者・役員106名に、円安の影響下におけるブランドの海外展開について実態調査を実施いたしました。
 
■調査背景
 
昨今の円安の影響を受けている企業も多いファッション業界ですが、実際インバウンドの影響でブランドにはどのような変化があったのか。またブランドの海外進出の動きは強まっているのかどうか、どのエリアに進出する予定なのかも含め、実態調査を行いました。
 
■調査サマリ
 
インバウンドの影響を受けて、商品の売上が増加していると17.9%が回答。
インバウンドの影響で売れているのは「日本で生産された商品」が半数以上。
ブランドの海外展開について、ブランド展開を予定している・これから検討する・展示会に出展しているが21.7%
約7割のアパレルブランドが、「円安の影響」を受けて海外展開の検討を開始
海外進出を検討している/展示会に出展している企業の半数以上が、今後出展する予定地に「東南アジア」を選択
 
■ファッションブランドの海外展開に関する実態調査 調査結果
 
・インバウンドの影響を受けて、商品の売上が増加していると17.9%が回答。
 
「Q.インバウンドの影響を受けて、商品の売り上げはどのように変化していますか。」と質問したところ、「かなり増加している」が3.7%、「やや増加している」が14.2%。合わせて17.9%が増加していると回答しました。

インバウンドの影響で売れているのは「日本で生産された商品」が半数以上。
 
前問で「かなり増加している」「やや増加している」と回答した方に、「Q.インバウンドの影響を受けて、売上が増加した商品を教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「日本国内の産地で生産された商品」が52.6%、「日本国内で生産された生地を活用した商品」が47.4%、という回答となりました。

・ブランドの海外展開について、「今後、海外への展開を検討している」もしくは「海外の展示会へ出展している」が21.7%
 
「Q.あなたのブランドの海外展開について教えてください。」と質問したところ、ブランド展開を予定している・これから検討する・展示会に出展している、という回答は2割を超えました。

・約7割のアパレルメーカーが、「円安の影響」を受けて海外展開の検討を開始
 
前問で「海外の展示会に出展しており、ブランド展開を予定している」「これから海外への展開を検討する」「海外の展示会に出展しているが、ブランド展開の予定はない」と回答した方に、「Q.海外展開を検討/実施したタイミングを教えてください。(複数回答)」と質問したところ、「円安の影響を受けて」が69.6%、「国内の目標数字を達成した際」が39.1%、「コロナが5類に移行した際」が30.4%という回答となりました。

・海外進出を検討している/展示会に出展している企業の半数以上が、今後出展する予定地に「東南アジア」を選択
 
「海外の展示会に出展しており、ブランド展開を予定している」「これから海外への展開を検討する」「海外の展示会に出展しているが、ブランド展開の予定はない」と回答した方に、「Q.どの国・地域に出展する予定/していますか。(複数回答)」と質問したところ、「東南アジア」が半数以上という回答となりました。

今回の調査の結果から、円安の影響を受けたブランドが徐々に海外展開に乗り出していることが判明しました。またインバウンドの影響を受けて売上が増加しているブランドはまだ多くないものの、日本国内の産地で生産された商品や国内生産の生地でつくられた製品の人気が高いこともわかりました。
 
引き続き、ブランドや企業は様々な外的影響を受けながら、柔軟な動きが求められますが、シタテルではあらゆる面から、ものづくりのサポートをしてまいります。
 
今後もシタテルではプラットフォームの提供を通して、衣服・ライフスタイル産業が抱える課題を解決し、業界の未来を築いてまいります。

 
■調査概要
 
・調査テーマ:ファッションブランドの海外展開に関する実態調査
・調査方法:インターネット調査
・調査期間:2024年1月17日〜同年1月29日
・調査対象:アパレルメーカーの経営者・役員106名

※構成比は小数点以下第2位を四捨五入しているため、合計しても必ずしも100にはなりません。